雑記

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アカシアポリフェノールを摂るとインスリンを節約しつつ効き目を高めて糖尿病おw改善

高脂肪食を口にしても血糖値を抑えられてた

私たちの研究チームは、アカシアポリフェノールが持つ健康作用を調べてきました。これまで、糖尿病や肥満、高脂血症脂質異常症)、高血圧など、多くの生活習慣病の予防・改善に、アカシアポリフェノールの役立つことが判明しています。

マウスによる実験

まず、私たちは、普通に飼育しても糖尿病と肥満を発症する実験用マウスを用い、それぞれに

  1. 普通食
  2. 高脂肪食
  3. 高脂肪食にアカシアポリフェノールを混ぜたえさ

を与えて糖尿病に対する効果を調べました。その結果、「3の高脂肪食にアカシアポリフェノールを混ぜたえさ」を食べたマウスでは、空腹時血糖値の低下と、血液中のインスリン濃度の低下が確認され、体重の増加も抑えられていました。注目すべきは、血糖値が低下しただけでなく、血液中のインスリン(血糖値を下げるホルモン) の畳も低下したことです。

これは、インスリンの分泌量が少なくても血糖値が下がった、つまり、インスリンの効き目が高まった、ということを意味します。インスリンが分泌されているにもかかわらず、その働きが悪いために血糖値が下がりにくくなることを「インスリン抵抗性」といいます。

そのインスリン抵抗性を改善する作用が、アカシアポリフェノールにはあることが示されたのです。

人への効果

こうした動物実験の成果を踏まえ、アカシアポリフェノールをヒトが摂取した場合、同様の効果が現れるのか、試験が行われました。

境界型の糖尿病患者17名の協力得て、アカシアポリフェノールを8週間摂取してもらいました。その前後に、75gブドウ糖負荷試験を行い、血糖値と血中インスリン値の推移を比較したのです。

この試験では、空腹時に75gのブドウ糖を含む砂糖水を飲んでもらい、30分間隔で血液検査を行いました。すると、アカシアポリフェノールの摂取後の検査では、血糖値と血中インスリン濃度のいずれも、摂取前に比べて低く抑えられていたのです。

インスリンの効き目を高めることで、その分泌量を節約しっつ、血糖値を効果的に下げるアカシアポリフェノールの作用が、ヒトでも裏づけられました。