雑記

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骨粗鬆症の骨折対策のための生活の工夫

1000万人とも言われる骨粗鬆症患者の生活上の工夫についてです。患者は1000万人ともいわれ急増しているのが特徴です。

まず、ポイントとなるのは

  • 室内を整理整頓し室内の段差を減らす
  • 外出時には無理をせずに杖を使い、転倒に備えてパッド入りパンツを利用する等の工夫をする

骨粗鬆症」になると、ちょっとしたはずみで骨折を起こします。骨折しやすいのは、背骨、手首、腕のつけ根、大腿骨のつけ根などです。なかでも、背骨は、重いものを持ったときや、ベッドなど低いところから落ちたときに骨折することが多いのも特徴です。

転倒したときに骨折しやすいのは、主に手首や腕のつけ根、大腿骨のつけ根です。負傷で搬送されたお年寄りについて東京消防庁が調べたところ、負傷の原因の8割近くが転倒で、内容は3割近くが骨折でした。このように、お年寄りは転倒で骨折することが多く、転倒を防ぐことが非常に重要です。

  • 転倒しやすい場所…意外なことに、転倒の半数以上が住み慣れた家の中で起きています。たとえば「床や畳に放置された新聞などを踏んで、足を滑らせる」「座布団の縁につまずく」「電気器具のコードに足をひつかける」などが、転ぶきっかけになつています。年をとると、筋肉の力が衰えて足が以前より持ち上がらずに、気づかないうちにすり足になっていることがあります。また、体のバランス感覚が衰えて、思いがけないところで転倒することがあるので、注意が必要です。

転倒を防ぐためには、住まいの環境整備など、さまざまな工夫が大切です。

新聞や雑誌、衣類やさまざまな小物などを床に散らかさないように、収納場所を決め、整理整頓を心がけましょう。

座布団は、立ち上がったら、座卓の下に入れるなどします。電気器具のコードも、部屋の隅を通すなどの工夫をしましょう。このようなちょっとした配慮で、屋内での転倒をある程度予防することができます。

 

住まいの改善も大切です。

身の回りの整理整頓だけでなく、住宅の改善が必要なこともあります。例えば、屋内の段差をスロープで解消したり、風呂場に手すりをつける、また、階段には手すりをつけると同時に、夜、足下を照らす小さな照明をつけると安心です。

なお、スリッパは、脱げやすく転倒しやすいので、お年寄りには勧められません。すべり止めのついた靴下などを履いたほうが、転びにくいでしょう。衣類も足にからまりやすいものなどは避けましょう。

 

外出時の工夫も大切です。

外出先では、つまずいたり、人と接触したりして転びそうになっても、つかまるところがありません。杖があると、多少ふらついても、比較的しっかりと歩けるものです。「たかが杖」と思いがちですが、非常に役に立つので、骨粗鬆症の人や足腰が弱った人は、杖をつくことが勧められます。

また、介護用品には衝撃吸収パッド付きのパンツがあります。万一転倒した場合でも、腰の部分に付いているパッドが衝撃を吸収し、大腿骨の骨折を防ぐことができます。大腿骨の骨折は寝たきりにつながりやすいので、骨租髭症の人は、積極的に使うようにするとよいでしょう。

 

そのほかの注意点として寝不足や疲労などで体調が悪いと、手足の先まで注意が行き届かなくなったり、反応が鈍くなって、さらに転倒しやすくなります。

日ごろから体調管理に気をつけることが大切です。また、睡眠薬や鎮痛薬などが運動機能に影響することもあるので注意してください。特に視力が低下した人や、脳まひ血管障害などで麻痔のある人は注意が必要です。

普段の食生活で注意する点はやはり「十分なカルシウム」です。骨粗鬆症を予防するには、年代に応じた対策が必要です。年をとっても健康に生活を楽しめるよう早い時期から気をつけましょう。

 

骨の健康を保つには、年齢を闘わず、食事が大切です。次のようなことに気をつけましょう。

  • 牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、豆腐、納豆、小松菜、しらす干し、ししやも、わかめなど、カルシウムの多い食品を毎日の卓に取り入れましょう。
  • 乳製品は、カルシウムの吸収率のよい食品ですが、それでも約50%しか吸収されません。そこで、ビタミンDなどカルシウムの吸収を助ける食品を積極的にとることが大切です。ビタミンDは、きのこ頬や、いわしなどの青背の魚などに多く含まれています。
  • 酢に含まれる酢酸、レモンなどに含まれるクエン醸、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や納豆などに含まれるビタミンKもカルシウムの吸収を助けます。
  • インスタント食品や清涼飲料水には、多くの場合、食品添加物としてリンが含まれています。リンの過剰な摂取はカルシウムの吸収を妨げるので注意します。