サラリーマンに朗報!? ゴルフがうまくなるビタミン?
スタミナ料理といえば、たいていニンニクとモツあるいは肉を組み合わせた料理になります。
実際にニンニクと肉類を食べればスタミナがつく、と信じている人は多いようです。しかし肉類をたっぶり食べたからといって、必ずしもゴルフに要求されるスタミナや瞬発力がつくとはかぎりません。
ゴルフだけでなくスタミナが必要なスポーツでは、むしろ炭水化物(糖質)を食べておいたほうがスタミナがつくと思います。肉類などのタンパク質は、エネルギー源としてよりも、体の筋肉をつくり、パワーをつける栄養素です。もちろんタンパク質は、ホルモン、酵素など、体に必要なさまざまな物質を合成するための原料とる大切な栄養素です。
マラソン、クロスカントリー、各種の球技といったスタミナが要求されるスポーツでは、高炭水化物食がもっとも運動能力を高めるとされています。炭水化物の多い食事によって、筋肉のグリコーゲンの蓄積量が増えるからです。
この食事法は、グリコー ゲンローディング、または炭水化物ロー デインクといわれ、l発勝負が求められるオリンピック選手などに、実際に適用されることのある食事法です。
グリコーゲンとは、運動するときのエネルギー源になるもので、ブドウ糖(グルコース)の集合体です。食事でとった炭水化物の成分のブドウ糖が酵素の作用でグリコーゲンとなり、筋肉と肝臓に蓄えられ、運動するときのエネルギー源になるのです。ゴルフのショットでも、そのエネルギー源としてタンパク質ではなく、ブドウ糖に次いでグリコーゲンが使われます。プレーを開始してから時間がたってくると、今度は体脂肪も使われます。
テレビでプロ野球の解説を聞いていると、「あんなに力を入れず、軽くあてたほうがホームランになるのに」とよくいっています。しかしゴルフのショットでは、飛距離を出すためには瞬発力が大事です。筋肉を使って瞬発力を発揮するとき、エネルギー源であるグリコーゲンの生成にビタミンB1が欠かせません。
ビタミンB1が炭水化物の代謝に関わり、グリコーゲンの生成に一役買っているためです。ビタミンB1の効果は、体に入って2時間後にピークを迎えるため、前夜にのんでも効果は少ないのです。
ゴルフに出掛ける朝、のむのがベストです。パットをうまく決めようと思ったら、ビタミンB6です。
B6はタンパク質の代謝に関わるビタミンなので、B1と一緒にのめば腕だけでなく全身の筋肉を強化し、ふるえを抑え、パットがスムーズにいくはずです。3B製剤(B1、B6、B12を含む)が最適です。
ところで豚肉には、ゴルフのショットで必要なビタミンB1がたくさん含まれており、さらにニンニクには、ビタミンB1の効果を長続きさせる物質が含まれています。つまり豚肉なら、スタミナづくりに効果があるといえます。