雑記

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筋肉は脂肪になるって本当?

夏が近くなるとどうしても薄着になる機会が急激に増えてしまいます。すると、お腹や脇腹のたるみが気になります。そろそろダイエットしなきゃって思っている人は、ぜひ、筋肉をしっかりと動かしてください。

筋肉は、動かさないと中に脂肪がたまり、「霜降り」状態になるそうです。でも動かせば、動かした分だけどんどん元気になるのです。

 

スリムなボディーになるには、筋肉を鍛えた方がいい。これはもうダイエットの常識だろう。筋肉がしっかりしているから、体のラインや姿勢を維持できる。

でも、わかってはいるけど実際はなかなか…なんて躊躇している方に、ぜひ今回のお話をお伝えしたい。

日々しっかり動いている筋肉はキリリと締まった姿をキープするが、動かずになまけていると、脂肪にまみれた「霜降り」状態になってしまうという。「筋肉は、動いているのが正常な姿。これを動かさないのは、遊びたがる子供を小さな部屋に閉じこめるようなもの。異常が起きるのも当然なのです。霜降り化した筋肉は代謝も下がるから、全身にも脂肪がたまりやすくなる。いいことはひとつもないのだ。

 

体を支える筋肉は、正式には「骨格筋」と呼ばれる。紡錘形の姿をイメージする人が多いだろうけれど、実際はこれ以外にも、薄い膜状やリング状など、機能に合わせた様々な形がある。

全身に釣400個あり、稔重量は体重の半分ぐらい。マイクロ筋肉の内部には、太さ数十μmほどのごく細い線錐がびつしり束になっている。この線錐1本1本が「筋肉細胞」または「筋線維」と呼ばれる細胞で、長さは20cmを超えるものもある。普通、人間の細胞は数十μm程度のサイズなので相当巨大な細胞。

 

細胞の中には、「筋原線錐」というたんばく質の糸があり、これが神経の指令でキュッと縮む。これが筋肉のパワーの源。

筋肉細胞は、この収縮装置を収納する目的に特化した「器」といえる。筋肉細胞には、サイズ以外にもうひとつ、際立った特徴がある。通常の細胞ならひとつしか持っていない「核」を、数百個も持っている。

 

筋肉細胞は、人間がまだお母さんのお腹の中にいるときに作られる。「胎児の体ができていく過程で、筋芽細胞という細胞が融合して、細長い線維状になるのです。このときできた線継が、一生使われる。ただ、細胞は融合するけれど、核はバラバラのまま残る。

「サテライト細胞」と呼ばれるこれらの細胞が、実は、筋肉の運命を握るキーファクター。トレーニングなどで筋肉を鍛えると、刺激を受けた筋肉細胞は、もっと強い力を出せるようになろうとする。「するとサテライト細胞が筋肉細胞と融合します。それで筋肉細胞が太く、パワーアップする。

一方、なまけている筋肉では筋肉細胞は徐々に細くなり、核の数も一減る。と同時に、サテライト細胞に驚くべき変化が起こる。なんと脂肪細胞になってしまう。「サテライト細胞は、筋肉と脂肪細胞のどちらにでもなれるのです。ただ、脂肪になる方のスイッチは通常、抑えられている。

でも、筋肉をほとんど動かさないと、そちらのスイッチがオンになってしまうのです」こうなると、筋肉の内部に、脂肪細胞が点々と生まれることになる。見事にサシの入った霜降り筋肉の出来上がり。

 

通常、サテライト細胞は増殖する能力がとても高いので、たとえ筋肉が一皮霜降り化しても、再生は十分に可能。

 

「運動不足の筋肉細胞は細くなっていますが、消えてなくなることはない。動かしさえすれば、サテライト細胞の融合作用が再び始まる。

つまり筋肉の運命は、自分次第でどうにでも変化するということ。

 

ダイエットの基本はやはり筋肉を鍛えることにあるようだ。