雑記

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アロエの効能、効果を倍増させるにんにく

アロエはにんにくやニラ、玉ねぎ、らっきょうなどと同じユリ科の植物です。こうしたユリ科の植物は、食卓に上ることも多い身近な食物で、栄養も豊富です。

ところが、アロエは食品として使われることがなく、健康によいといわれながらも、その具体的効果は謎でした。そこで、アロエの持つ不思議な食効に着目した専門家は研究者は多くいます。

古代エジプトでは、アロエは便秘薬として用いられただけでなく、その殺菌作用からミイラの保存にも利用されていました。また、2300年前のギリシアでは、アレキサンダー大王が、戦で負傷した兵士の傷の治療のために、このアロエを使っていたといわれています。現代では、おばあちゃんの知恵袋的な言い伝えで、やけどの手当てや整腸の目的で用いられます。これだけ長い間、活用されてきたアロエですが、その効果はそれだけではありません。

 

アロエの効果を大別すると6つです。

 

  1. 抗菌作用
  2. 抗炎症作用
  3. 細胞活性作用
  4. 健胃作用
  5. 整腸作用
  6. 肝機能増進作用

です。

1、2の具体的な例をあげると、ケガをしたときの傷の手当て、日やけ後のほてりをしずめる、蚊に刺された部分の炎症を抑えてかゆみを止めるなど。3 は、外用としては肌荒れの回復、また内服することで、血中に含まれるアロエの成分が傷ややけどを早く改善します。4、5 では食欲を増進し、便秘を解消。

6では、アロエを食べるのと食べないのとでは、お酒を飲んだときに出る血中の悪酔い成分・アセトアルデヒドの増加率がまったく違うという実験結果も出ています。

 

このように効果、効能をざっと羅列しただけでも、アロエがいかに体によい成分を持っているかがわかります。次に、にんにくについてご説明しましょう。にんにくもアロエと同じユリ科の食物。苦から、各種のバクテリアやカビに対して抗菌作用を持つことで知られてlいます。「にんにくが体にいいのは知っているが、あのにおいが苦手」という人もいるでしょう。

しかし、にんにくの有卦成分は、あのにおいのなかにあります。においの成分をアリイナーゼといいますが、これが体内に入ると「アリシン」という成分に変化。にんにくの持つビタミンB1と反応して、活性持続型ビタミンが生じます。これが栄養学上とても重要な役割を果たすのです。

次ににんにくの大きな効果、効能です。

  1. 血栓作用
  2. ガン細胞などの悪性細胞の増殖防止
  3. 肝臓の代謝促進、解毒作用

これらの大きな効果のほかに、良質のタンパク質、イオウを含んだアミノ酸を持つにんにくは、すばらしい栄養源でもあるといえましょう。

 

同じユリ科の植物でもイオウ化合物を含むにんにくと含まないアロエでは、有効成分、生理活性成分が異なります。それが、互いによい部分を尊重し合い、体内でよく働くようになるのがにんにくとアロエの組み合わせです。また、東洋医学的に見て、アロエは「寒」の食べ物ですがにんにくは「温」になります。つまり体を冷やしたり温めたりする食べ物です。この2つをいっしょにとることで、バランスがとれ、寒の体質の人にも、温の体質の人にも向くようになります。

 

さらに、胃への効果(寒)、腸や肝臓への効果(温) というぐあいに、効果も幅広くなります。つまり、にんにくアロエになると、どんな体質のどんな症状の人にも向くすばらしい健康食品になるわけです。次ぺ1 ジに〝にんにくアロエの作り方〞をご紹介しました。にんにくアロエは体にいいことまちがいなしなのですが、しかしアロエは苦く、にんにくはにおいと辛味があります。そのために、りんご酢で割って飲みやすくしたつもりですが、おいしいドリンクというわけにはいきません。

人によっては、ニラを加えたほうが飲みやすいというかたもいますので、一度試してみてみるといいでしょう。

ニラはゆでたものをミキサーに加えればいいのです。にんにくアロエにニラを加えるのは、栄養や効果の点でもさらによくなります。ニラも同じくユリ科ねぎ属の植物ですが、にんにく、アロエにない緑黄野菜成分を含むので、ビタミンやミネラルを補うことができ、よりバランスがよくなります。

 

アロエの効能を用いた症状別の使用方法はこちらです。