雑記

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危険なフィッシング

新てのメール詐欺

フィッシングといっても、現実社会での「釣り」ではありません。信用度の高い企業名を使ってサイトヘ導き出し、個人情報などの機密情報を聞き出す新種の詐欺です。たとえば、Yahooではこのフィッシング詐欺にかからないように、警告文まで出しました。昨年暮れあたりから、Yahooからパスワードの変更を求めるメールが利用者に届くようになりました。表題を見ると、「※ 大事なお知らせになりますので必ずお読みください。」とあります。文面には「あなたのパスワードが解読されたので指定のパスワードに変更してください。http://www.yahoo.co.jp/ より、登録情報をクリックl してパスワードの変更を行ってください。」とありました。

 

疑うことを知らない人は、指示どおりにパスワードを変更しましたが、これが詐欺の手口でした。偽の変更サイトへ導かれ、パスワードを変更してしまった人が、約100人。問題が顕在化する前に変更してしまった人が何人いたのかは不明といいます。

シティバンクがらみでは何百種類も

フィッシング詐欺は米国から起こりました。新しい技術も犯罪も、インターネットの先進国から発生するようです。2004年5月に発表された米ガートナー社の報告書によると、フィッシング詐欺に引っかかった人々は、米国で約180万人。フィッシング詐欺の電子メールを受け取った経験がある人となると5 700万人を超えるそうです。その被害額はなんと年間12億ドル相当にもなると報告されています。特に、米シティバンクからのメールを装う例がもっとも多く2004年5月だけで370が29社、米AOLなどISPが7社、小売り業が2社、その他が5社となります。

課題は乏しい対策方法

困ったことは、フィッシング詐欺への対策方法があまりないことです。メールも本物らしいし、行き先のサイトも実によくできており、本物そっくりといいます。このサイトが本物かどうかを見分けることぐらいが、対策です。

米司法省が捕らえたフィッシング関連の詐欺師は、ほんのわずかしかありません。しかし、この間題が深刻化している米国では、関連業界が反フィッシングワーキンググループを立ち上げ、犯行手口の収集、ユーザーヘの注意喚起を開始しています。もっともらしく、個人情報を集めようとするメールが来たら注意しましょう。また、いつも利用しているショッピングモールが「特売! 」などと銘打って、メールを送ってきたら、これもー応疑ってかかりましょう。特にいつもと違うurlへ引っ張っていこうとしたら、決して行ってはいけません。そこには、偽のサイトがあなたを待っています。