雑記

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悪玉油の現状

心臓や肥満の原因にもなる「悪玉油 トランス脂肪酸」。アメリカではすでに多くの飲食店でトランス脂肪酸を含まない調理油に切り替えている。

日本国内も「偏った食事をしていると過剰摂取になりうる」という見方が強くなってきた。

植物油などの液状抽に水素を反応させてマーガリンやショートニング、クリームなどを作る。

この過程で抽の一部に生成されるのがトランス脂肪酸。この成分が体に悪影響を及ぼす「悪玉油」だとわかってきた。

過剰な摂取をすると、肝臓での脂質代謝を乱すなどの理由で、動脈硬化の原因となるLDL コレステロールを増加させ、逆にHDLコレステロールを減少させる。

悪玉(LDL)と善玉(HDL) | 健康メモ

摂取量が多いと心臓病のリスクが高まる。

 

日本人は一般的に、危険な量を摂取していないとされていたが、「偏った食事をしていると平均値を大きく上回る可能性がある」という見方が出てきた。この見解は内内閣府食品安全委員会が今年6月公表した、トランス脂肪酸に関する「ファクトシート」の更新案に追加記載された。世界保健機関(WHO)によると、トランス脂肪酸の安全域は1日摂取カロリーの「1%未満」現状では日本人の平均摂取量は0.3~0.6%。0.7~1.3gまでは安全圏内とされている。

 

ところが内閣府による国内386食品の調査では、同じ食品群でも製品によって、含有量に大きく差があり、偏った食事では過剰になることがわかった。

 

例えば、フライドポテトやドーナツは1 個でも上限量2 gを優に超えることがある。パンとマーガリンの朝食でもほかの食品と累積すると安全域を超える場合も。

この問題に詳しい専門家は言う。「食用油や脂肪の入った製品に含まれるトランス脂肪酸を少なくする規制が必要。消費者が何を食べても、トランス脂肪酸が少ない状態にするべきだ」と。

すでに、ニューヨーク市内のマクドナルド店では、「味を落とさずに」フライドポテトなどのトランス脂肪酸量を「Og」にしたとされる。残念ながら、トランス脂肪酸量の表示が義務付けられていない日本では、危険な製品の判別は難しい。