雑記

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肺癌の影で増加するたばこ病 COPDについて

どうしてもタバコをやめられない人が、中高年になって、しつこいせきやタンに悩まされるようになったら、てっきり肺がんだと思うでしょう。しかし、別名「タバコ病」と呼ばれるCOPD慢性閉塞性肺疾患)も疑ってみた方がいいのです。

 

肺がんは愛煙家の病気だと思われていますが、実は日本人の肺がんの約6割を占めるのは、タバコを吸わない人がかかりやすい肺腺がんです。

一方、COPD の患者の9割は喫煙経験者だから、これはまさにタバコ病。人が煙などの有害物質を、長期にわたり日常的に吸い込み続けると、気管支や肺に慢性的な炎症が起こります。以前は気管支が細くなる「慢性気管支炎」と、肺胞壁が壊れて呼吸困難を引きおこす「肺気腫」に分けていましたが、2001年にCOPDに続一されました。

 

国内の潜在患者数は推定600万人前後ですが、受診率はわずか5% 程度。年間1万5千人が亡くなっています。

 

10年後にはCOPDが世界の死因の第3位になるという予測もあるほどです。COPD患者の多くは40歳以降に発症し、せき、タン、息切れなどがゆっくりと悪化するので、年齢のせいだと考えやすいいのもよくありません。

 

人によっては、喘息のようなヒューヒューゼィゼィという呼吸が、階段をのぼる時や服を脱ぐ時など、動作中におこります。

 

そのまま治療を受けずに喫煙を続けると、呼吸困難から呼吸不全へと進み、「陸で溺れる」苦しみにあえぎ、酸素ボンベが手放せなくなることもあります。

悪化してからの治療は難しく、最悪の場合は酸欠などの症状が全身に及び、死に至ります。

肺は一度壊れると元に戻らないのでCOPDは長い間「治療法がない」とされてきましたが、最近は気管支拡張剤などの薬物治療や「口をすぼめて息を吐く」「腹式呼吸」などの呼吸法、呼吸を楽にする運動、栄養指導などを多彩に組み合わせ、治療効果をあげている。予防法は、とにかく「禁煙」です。COPDになってからでは遅いのです。

禁煙はこちら

 

ちなみにたばこにダイエット効果がある…という都市伝説的な情報も出回ったりしていますが、これは全くのデタラメ。

みんなたばこがNGであることぐらいわかっているのに。

 

たばこは、元気なときには、まぁいいっか?という感覚かもしれませんが、肺ガンCOPDになるとどうしてやめられなかったのか?と深い後悔をしますがそのときは手遅れです。テレビで若干かっこよく見えてしまう年代もあるのかもしれませんが、10年、20年、30年たったとき、たばこを吸っていてよかった…ということはあり得ません。

今、吸っているあなたもわかっているはずです。

いつ本気になるか?だけです。